水芭蕉が咲く現場
ダラララララ・・・・・

ズバン!

秘境の地「尾瀬」!
初回記念となる現場ブログを書くことになり、
多数の工事課又は住宅管理課員達が是非自分達の現場を取り上げて!と要望がありましたが、
初回となる現場は公平に抽選により決定し、そして本人の強い志願により
N橋くんによるエンピツダーツにより決定させていただきました。
ライターのはっしーです。
舞台となる現場は「尾瀬国立公園」
そう!あの「夏の思い出」の唄は、誰もが一度は口ずさんだ経験があることでしょう。

尾瀬の5月上旬は雪景色、5月下旬~6月上旬はミズバショウ、
7月中旬~8月中旬はニッコウキスゲ、9月下旬~10月中旬は紅葉・黄葉が見頃をむかえます。
その他にも5月下旬から9月にかけて様々な高山植物が咲き誇ります。
群馬・新潟・福島の3県にまたがる尾瀬は、湿原・湖沼・樹林・山岳などの
自然が織り成す変化に富んだ美しい景勝地で春から秋まで多くの方が訪れています。
また、尾瀬は、尾瀬沼と尾瀬ケ原を中心に
至仏山や燧ケ岳などの雄大な山々に囲まれた盆地で高山植物の宝庫となっております。
尾瀬は学術的にも貴重な自然が残されていることから、
日光国立公園の特別保護地区に指定され国の「特別天然記念物」にもなりました。
2007年8月30日には日光国立公園から分離して、
新たに会津駒ヶ岳・帝釈山・田代山を加えて「尾瀬国立公園」が誕生したのです。
現在、尾瀬の整備工事の一貫で「尾瀬沼園第二公衆便所浄化槽新設工事」を施工しており、
弊社の現場代理人N樹さんにより工事が進められています。
N樹さんといえば・・・

はい、もうお馴染みのこの方! 彼がビンゴです。
尾瀬の排水処理事情は厳重に管理されています。
環境・生態の維持管理を第一に考え徹底した排水処理を実現させ、
それに伴う老朽化した設備の更新工事を弊社で施工しています。
非常に希な現場環境になっていることから、社員間でも知る由のない現況となっており、
この度、対象現場とさせて頂きました!
まず、会社から現場までの距離ですが約110km!

会津若松(標高218m)~下郷町~田島町~南郷~伊南~檜枝岐村~御池口(標高1,520m)
この経由を車で約2時間30分要し、
御池口~沼山峠~沼山休憩所この経由をシャトルバス約20分、
沼山休憩所~尾瀬沼園これが徒歩約1時間、
単純計算で移動時間片道約4時間、往復で1日が終了してしまいます。
弊社は約20年前から尾瀬の施設工事に携わり、諸先輩方が実績を積み重ねてきて現在に至ります。
そこは、八ッ橋設備の「登竜門」と呼ばれ、
現在の工事部員が強靱な精神を司り、屈託のない現場管理を実現している事は、
尾瀬の現場経験から得られた事だと言っても過言ではないかと思います。
ここでは「やっべっぞ!材料わすっちゃ!」は通用しない環境であり、
下準備を入念に行わないと現場がストップしてしまいます。
現場が始まると、資材類はヘリでの空輸が主となります。
空輸も頻繁に運航している訳では無いので、ちょっとした部材はリュックに詰めて運搬します。
しかし、皆さんが思う「尾瀬のイメージ」とは

こんな感じかと思います。
しかし、ここに到達するまでは

とか

たぶんこれを見てる工事部員は
「ここめっちゃわがる~~!めっちゃなづがしぐねぇぇ!」 とか思ってるはずです(笑)
こんなところを黙々と歩いて行くのです。
このちょっぴり険しい道を歩いて行った先に、美しい燧ヶ岳と尾瀬の湿原に出会えます!
この日は、数日前から現地に籠もり施工管理している
現場代理人のN樹さんを訪ねる&別件修繕の依頼で、
6:30に会社を出発し9:00に檜枝岐村の七入駐車場前に集合しました。
さて、4月末現在の尾瀬ですが、残雪のレベルではありません。

御池駐車場がようやく数台の駐車スペースを確保できている状態です。
ここが出発点となり、シーズン中は見晴地区に行く場合はここから徒歩が始まり、
尾瀬沼へ行く場合はここからシャトルバスで沼山峠を越えて登り口まで送迎(有料)してもらえます。
現在(4月26日)はシーズン前のため、ここまでは関係者以外入れない状態です。
沼山峠も本来なら自家用車の乗り入れは制限されているのですが、
工事施工業者として通行許可証を申請して入場可能となっています。
いよいよ沼山峠を越えて行くのですが、ノブ~~~雪がすごい!
スタッドレスタイヤじゃないと危ない!

そしてついに登り口(沼山休憩所)に到着!
はいこれドーン!

休憩させる気がまったく感じられない! 入れるもんなら入ってみろと言わんばかり。
そしてここが登り口・・・のはず??

ただの除雪車でガッ!て雪を押された状態です。 私たちは山に試されています。
ここから、尾瀬沼までの徒歩がスタートします。
スノーシュー&ストック装備で山を越えて行くことになります。
今時期はこの装備じゃないと、足が雪に埋もれて非常に歩きづらく疲れてしまうのです。

沼山峠~尾瀬沼までは、スタートから約300mは急勾配の登りとなり、下りでまた約300m。
そして湿原地の平坦な木道へでると約2.0km


ただひたすら歩きます。
この日は少し曇ってましたが、晴天の日は雪原が眩しすぎて目を開けている事ができなくなります。
そして、この時期の雪原でのマイブームがあります。
それは・・・雪原の中で目を閉じて何処まで歩けるか?です。

結果、2分も歩けません! 超怖いです!
たった2分程度歩いたところで50m/分位でしょう。いいとこ100m程度で目を開けてしまいます!
こんな見渡す限りの雪原で障害物もないのにビビって目を開けちゃうんです。
ぜひお試しあれ(笑)
そんなことを繰り返しながら尾瀬沼に到着。

もう何が何だか・・・
これだけを見たら災害っぽいですが、雪に埋もれている建物です。
ちなみに夏場の状態も見てみましょう。

どーこれ?
屋根より高い鯉のぼりなんて歌どころじゃない! 屋根より高い雪!ゆぎぃぃ!
・・・と驚いていたのは最初の1・2年まで。毎年この風景を見るので馴れてしまいました。
でも話のネタには最高です。
さて、この環境下で数日前から工事を進めている弊社の代理人N樹さんを探しに行きます。
はい、すぐ見つけました。
てか、見つけられてこっちに来ちゃいました。
ここが日本国とは思えない現場状況でした。

彼の現場に対する熱意が強すぎて目の輝きが違う!
・・・と思ったらサングラスでした。
どうりで瞬きしないなと思った。
雪焼けが激しく、保護しないと目を痛めてしまう環境なのです。
現在のN樹さんは日サロに通うホストクラブのオーナー風になっています。

久しぶりに会う当の本人はご覧の通り元気でした。 笑ってます(笑)
衛星電話と衛星放送しか受信できないこの環境で、
久しぶりに会う下界の住人と話すのがさぞ嬉しかったのでしょう。

このギャップにシビれます(笑)
現在の工事は、施工個所の除雪を中心に、
空輸した重機の組み立てや資材の搬入等の準備工といったところでした。
この時点で特殊な工事となっているのが十分伝わってきます。
重機は現地まで自走乗り入れが不可能なため、
パーツごとに分解しヘリで搬送させて現地にて組み立てるのです。
これには驚きました。
環境が変われば現場管理も変わります。
ここでは特に想定外な状況が地雷の如く敷かれているかと思われます。
それを回避する手段や判断は通信が取りにくい環境下ですので、
代理人に的確な決断を求められる場合も多々ある中で現場を進行させています。
段取りが全てであり、ヘリの日程調整・資材納期・作業員手配。
なにより、健康管理も含めた作業員とのコミュニケーションが
最重要視されている事も強く感じとれました。
そして時間厳守が鉄則で帰宅する時間に制限が有り、
今の時期に帰る場合は最低でも15:30には出発しなければ日没も早く、
何より下山した後の峠道で通行止めを解除してくれる人がいなくなってしまうので
結果、帰れなくなってしまうのです。
今回の帰り道は、N樹さんにも同行してもらい尾瀬沼を出発しました。
尾瀬沼はまだまだ雪で覆われて、燧ヶ岳も真っ白でした!

雪原に一部雪解け箇所があり、そこには小さな水芭蕉が芽を出していました。


さぁ、また来た道を戻るのですが、帰り道の方が辛いのです。
冬道は木道も藪も雪の中に埋もれているので
山林コースをショートカットして距離は短くなりますが、急勾配なのです。

ぜーぜー言いながら歩き、N樹さんに置いてかれては待っていてもらいの繰り返しで、
ようやくゴーーーーーール!

さすがに疲れました。
N樹さんは、また明日もこの道程を通勤してくるんです!
あらやだ明後日もですって!!
きっと今、彼の通勤時間&移動手段は日本でTOP10に入る事は間違い無いでしょう。
これから先、尾瀬に行く機会があれば快適な衛生環境が敷かれている事に驚いて下さい。
そして、その背景には彼等のチカラがあることを思い出して頂ければ幸いです。
以上、現在進行形である尾瀬国立公園の工事現場(第1弾)でした。

